必要に迫られた憧れのマイホーム

1.憧れのマイホーム



私は妻と結婚後、私の実家の2階で私の両親と同居していました。そして、長男が誕生した時は何とかまだ実家の2階で同居も可能でした。しかし、次男が生まれた時、もう家族4人で実家の2階を間借りして暮らすことに限界を感じました。その様な必要に迫られた私達家族は、憧れのマイホームを計画することになりました。

最初に始めたのは既にマイホームを持っている人達からヒアリングしたり、家を見せてもらったり、また近所にあったマイホームセンターに毎週見学に行くことが習慣となりました。この時は本当にワクワクして、大変なんですが楽しみがそれを上回り、とても充実していました。

そして、遂に軽量鉄骨の住宅メーカーで1位と2位の有名メーカーに絞り込み、お互いを競い合わせて、注文住宅のマイホームを建てることになりました。



2.思わぬハプニング


住宅メーカーの1位のメーカーはもてなしも家も何もかも申し分なしでした。唯一の欠点は1番重要視していたコストでした。それよりも、住宅メーカー2位のメーカーは住宅以外も幅広くやっている建築メーカーで、家は申し分なかったのですが、もてなしがかなりいい加減だったので心配でしたが、コストが安くて最終的に住宅メーカー2位に決めて注文しました。

 すると、やはり心配は的中してしまいました。1位と2位の決定的な違いは、打合せ議事録を双方で保管するかしないかにあり、それが要因となりました。それは階段を設置した時に起こりました。私達は階段を標準よりも緩やかな階段を希望しており、メーカーもそれを承知していたと思っていました。しかし、メーカー側は標準の急勾配な階段を設置したのです。それを基に全て設計されていたので、簡単には変更が効かず、足の悪かった妻は泣き出し、もう要らないとまで言い始めました。その時は私も死にたくなりました。やはり住宅メーカー1位の所だったら、こんなあり得ない失敗はなかったと後悔しました。



3.それでも何とか対応完了


その後どうなったかをお話しします。結局はメーカー側が瑕疵を認めて、メーカー負担で階段周りは設計から施工まで全てやり直しとなりました。そこまで行くのにも、どっちに非があるのかなどの醜い言い争いがあり、もう止めて住宅メーカー1位に変えるの一言で何とか収まりましたが、その間はずっと精神的に苦痛でした。

 住宅メーカーを決める時、コストは大事ですが、やはり1番大事なのは、しっかり議事録を共有するなど、お客様目線で対応しているか否かだとつくづく感じました。皆さんも住宅は一生に一度あるかないかの高い買い物ですので、慎重に選んで下さい。それではまたご機嫌よう。